かがみの孤城

1.ひまつぶし

3連休の真ん中。せっかくのいい天気なので、出かけたいと思い、出かけたものの特にやりたいこともなく、思いついたのは、映画をみること。

いつものパターンだ。

ひとりで、時間を過ごすのは、もう慣れたし、特に嫌いでもないけれど、あまりにも娯楽がなさすぎる。

というか、私のイメージが貧弱すぎるのか・・・・

先日、【すずめの・・・・】は、みたし、【アバ・・・・】は、長すぎるし、タイミングがちょうどよかったのは、【かがみの孤城】だった。

まったく何の予備知識をもつことなく、映画館に足を運んだ。

2.ガラガラ

チケットを買うとき、前の若者グループも同じ映画の券を買っていた。

ひょっとしたら、座席が埋まっているかも?と思ったら、空席だらけで座席は選び放題。連休だというのに・・・

正直、はずれだと思った。

少し時間があったので、先に買い物を調べ、予告編がはじまって、少ししてから、中に入った。

ちょうど、【ドラ・・・・】の予告をやっていた。

やっぱ、子供向け映画だったかなあ。大の男がひとりでみる映画じゃかなったかも・・・・

一寝入りしようかな

と思っていたら、となりに若い女性が座ってきた・・・・え???

左右に誰もいない席を選んだはずなのに・・・・

だけど、悪い気はしない・・・

と、思って、改めて、席の番号を確認したところ、

私が間違っていることに気が付いた。

このまま居座ってもいいかも・・・と一瞬思ったが、面倒なことになっても困るので、

正しい座席に移動した。

3.はじまりはじまり

絵のタッチはきらいじゃないけれど、少女漫画か?と思うくらい、女の子がでてくるので、

少し周りの目線が気になったものの、昼寝すればいいか?と思い、映画も観客も無視する

ことにした。

いきなり、ありえない設定から始まっているので、正直、やっぱりはずれだと思った。

4.話の内容が見えてこない

全然、話の内容が見えてこず、本質や狙いがわからず、そのうち眠くなるだろうとおもっていたのに、

脳が一生懸命、なぞ解きをしようとしたり、つじつまを合わせようとしていて、全然眠気が襲ってこない。

だんだん、登場人物の関係性や、登場人物のおかれた環境、願いが明らかになってくるにつれて、いつの間にか、何度か泣きそうになったり、こぶしに力が入ったりしている自分に気付いてしまった。

5.ジブリや新海映画が好きなんですが・・・

岡田・・・さんの解説などをきいて、ジブリをはじめ日本アニメの奥深さに、徐々にのめりこんでいたのですが、この【かがみの孤城】は、日常的な日本の問題を扱いつつも、ファンタジーな要素を混ぜ込んでいるため、非常に身近な問題とともに、その解決に向けて、今後の考え方、生き方、とらえ方、態度などの変化を促す要素をふんだんに盛り込んでいて、正直言って、自分の中で、ジブリや新海アニメへのすごさの思いを粉々に打ち砕かれてしまい、【かがみの孤城】の虜にしてしまいました。

しかも監督から中村隆さんへのメッセージが非常にこころをとらえてしまいました。

6.原作本を買おうと思います

映画を1回みただけでは、正直100%理解できたわけではないので、原作本を買おうと思います。

映画をみて原作をみたいと思ったのは、ジブリの【風の谷の・・・】以来です。

まだ見ていない方、ご存知ない方へ・・・・一度、だまされたと思って、みてみてください。

きっと、心を打つ作品だと思います。特に、心やさしく、生きていくのに行き詰まっている人におすすめです。

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